ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2010
IPSJ/SIGSE Software Engineering Symposium (SES2010)

ワークショップ

主要日程
  • 討論テーマ締切 2010年4月30日(金)
  • 討論テーマ採否通知 2010年5月7日(水)
  • 論文投稿〆切 2010年7月14日(水) (該当ワークショップのみ) ※延期しました
  • 論文採否通知 2010年7月20日(月) (該当ワークショップのみ)
  • 最終原稿提出 2010年7月30日(金) (該当ワークショップのみ)
  • ワークショップ開催 2010年8月30日(月)
討論テーマ

(WS-1) プロジェクト型ソフトウェア開発演習の現状と今後の展望

討論リーダ
櫨山淳雄(東京学芸大学),松浦佐江子(芝浦工業大学),橋浦弘明(芝浦工業大学)
連絡先
ses2010ws-pbl at komiya.ise.shibaura-it.ac.jp (at を @ に置き換えてください)
主旨・概要
ソフトウェア工学教育に対する産業界からの警鐘により,大学等において実践的なソフトウェア工学教育が行われるようになってきた.その中核にプロジェクト型ソフトウェア開発演習(以下,ソフトウェア開発PBL)がある.しかしながら,これまで学会の場で,ソフトウェア開発PBLについて議論されることはあまりなかったと思われる.本ワークショップでソフトウェア開発PBLを実践している研究者,実務者が一堂に会し,各実践事例における到達目標,ソフトウェア開発PBLにつながる科目体系,PBLの規模,課題の設定,評価の観点,学生へのフィードバック,利用している支援環境等を共有し,共通点,相違点,PBL遂行上の解決すべき問題点を明らかにするとともに,今後の展望をメッセージとして発信できたらと考えている.
討論形式
ポジションペーパ(基本は 2 ページ以内,ポスタ論文と同様のフォーマット)投稿者によるプレゼンテーションと,プレゼンテーションに対する議論.当該分野での情報共有と議論を目的とするため,基本的に多くの投稿を採録する方針であるが,申込件数や内容によっては,発表をお断りする場合もある.採録された方にはプレゼンテーションと質疑応答をお願いする.各プレゼンテーションに対して質疑を中心に活発な議論を行いたい.当日参加(聴講・議論にのみ参加)も歓迎する.
プログラム
10:00-10:10 オープニング
10:10-11:50 セッション1:企業・大学院におけるPBL
  • (1) アーキテクト育成における総合演習の試み
    森下敦司(NTTデータ)
  • (2) PBLにおける効果的な振り返りについての分析
    廣重法道,鵜林尚靖,外村慶二,福田晃(九州大学)
13:00-14:40 セッション2:大学学部におけるPBL(1)
  • (3) 学部学生を対象としたグループによるソフトウェア開発演習
    櫨山淳雄(東京学芸大学)
  • (4) ユーザ参加を前提にしたPBL型ソフトウェア開発演習事例
    大木幹雄(日本工業大学)
14:40-14:50 休憩
14:50-16:30 セッション3:大学学部におけるPBL(2)
  • (5) 芝浦工業大学情報工学科のPBLへの取り組み
    橋浦弘明,古宮誠一(芝浦工業大学)
  • (6) ソフトウェア開発技術者育成のための授業設計
    松浦佐江子(芝浦工業大学)
16:30-17:00 セッション4:全体討論・まとめ

(WS-2) ソフトウェア計測とその活用

討論リーダ
森崎 修司(奈良先端科学技術大学院大学)
連絡先
ss2010-ws-measurement at is.naist.jp (at を @ に置き換えてください)
主旨・概要
本ワークショップは,メトリクスを活用した開発マネジメントをはじめとしソフトウェア計測とその活用に関するテーマについて,参加者が持つ課題や情報を共有し,互いに気づき,刺激,ヒントを与えあうことを目的としている. ソフトウェア開発の進行とともにプロダクトやプロセスを計測,定量化し,開発の状況把握,進行における判断に活用することは,ソフトウェア開発プロジェクトの円滑な進行を助けるばかりでなく,開発が適切に実施されたことを示すエビデンスにもなり得る.また,プロセス改善のインプットとしても大きな役割を果たす.研究者,実務者,発注者,受注者等,立場に限らず,計測の方法,計測結果の利用方法,計測にかかる労力,事例等,多面的な議論につながることを期待する.
討論形式
参加者は,ポジションペーパ(2 ページ以内)を討論リーダ(上述のML)に投稿する.当該分野での情報共有と議論を目的とするため,基本的に多くの投稿を採録とする方針であるが,申込件数や内容によっては不採録とする場合もある.採録された方には 30 分程度の議論(プレゼンテーションと質疑応答)をお願いする.申込件数やスケジュールによっては割当時間の変動もありうるが,質疑を中心に活発な議論を展開したい.なお,当日参加(聴講・ディスカッションにのみ参加)も歓迎する.実務者の意見も積極的に取り入れたい.
プログラム
13:00〜13:10 はじめに
13:10〜13:50 離散的に観測された欠陥データへのレイリーモデル適用について
野中誠(東洋大学)
13:50〜14:30 ナップサック問題としてのFault-proneモジュール選択-効果的なレビューに向けて-
山下裕也,阿萬裕久(愛媛大学)
14:30〜15:10 COSMIC法に基づくプロジェクトの生産性バラつきの分析手法
藤井拓,木村めぐみ(オージス総研)
15:10〜15:25 休憩
15:25〜16:05 ソフトウェア開発における定量的管理再考〜人の恣意の視点から〜
上山美之
16:05〜16:45 工数見積もりモデルの実証実験に有用なデータセットについて
天嵜聡介(岡山県立大学)

(WS-3) 形式手法の産業応用に向けて

討論リーダ
石黒正揮(三菱総合研究所), 佐原伸 (CSKシステムズ)
連絡先
ses-ws3 at mri.co.jp (at を @ に置き換えてください)
主旨・概要
 情報システムが社会に深く浸透するに伴い、ソフトウェアの不具合に起因するシステム障害等の大規模な損害事故が増えている。このような背景から、ソフトウェアの正しさを論理的に検証し、その信頼性やセキュリティを確保するための方法として、形式手法に注目が集まっている。形式手法は、欧米では産業応用が進みつつあるが、国内では、一部の開発現場における適用にとどまり、開発現場への普及が進んでいない。  開発現場に普及しない理由として、形式手法の適用において必要となるモデリ ングやモデルの抽象化などのための実践的な方法論が整備されていないことや、費用対効果など意思決定者に必要な情報が見えていないことなどが挙げられる。本ワークショップでは、実践的なモデリングやモデルの抽象化に関わる方法など技術的な観点と、形式手法の費用対効果など組織管理的な観点について、広い分野から参加者を募り、新たな試み、現在抱えている問題、今後の課題等について議論する。また、国内外の産業応用に関する動向についても情報提供を募り、参加者による情報共有を図る。
討論形式
以下の提案または報告を募集し,それぞれについてプレゼンを行っていただいた後に、実用性、有効性、今後の方向性について議論する。
  1. ポジションペーパー
    問題意識、現場のニーズ、解決のためのアイデアやアプローチに関する提案
  2. 実験報告
    具体的なシステムに対する形式手法の適用実験に関する方法、知見
  3. 産業応用の動向報告
    国内外の応用事例について報告
プログラム
13:00-13:10 オープニング
13:10〜13:20 形式手法に関するアンケートの依頼
休憩(5分)
13:25〜14:40 セッション1(開発プロセスへの形式手法の導入方法)
  • 応用行動分析学の知見を用いた形式手法導入
    日下部茂(九州大学)
  • アジャイル形式手法
    佐原伸(CSKシステムズ)
  • 形式手法のソフトウェア開発への導入に関する課題と解決策
    石黒正揮(三菱総合研究所)
休憩(10分)
14:50〜16:05 セッション2(ドメインごとの適用手法)
  • 産業応用の動向報告
    早水公二(メルコ・パワー・システムズ)
  • 駅務機器に対するVDM++適用
    相馬大輔(産業技術総合研究所)
  • 消失メッセージを含むシーケンス図の状態遷移検証
    川村真弥(NEC)
休憩(5分)
16:10〜17:00 ディスカッション
  • 開発プロセスへの適用における課題と解決の方向性
  • ドメインに応じた適用の工夫、課題
  • 形式手法の効果に関する捉え方
17:00〜17:10 クロージング

(WS-4) ソフトウェアのパターンとアーキテクチャ・アジャイル開発

討論リーダ
本橋 正成, 鷲崎 弘宜(早稲田大学)
連絡先
masanari at masanari.com, washizaki at waseda.jp (at を @ に置き換えてください)
主旨・概要
ソフトウェアパターンやパターンランゲージを軸として,関連の深いアーキテクチャやアジャイル開発を含めて,各特性や課題,関係,周辺を議論する.これらの考え方や技術は,対象の構造(設計)を徐々に生み出す過程ならびにその結果という面において共通性を持つ一方で,それぞれに独自に発展した面も大きい.そこで本ワークショップでは,各参加者のポジションペーパ発表を起点として,あらためてそれぞれの果たす役割および関係に着目し,実務家や研究者の抱える課題や情報を共有し,集団による議論を通じて発展を促進させる.また,合わせて AsianPLoP 等の将来の会議への投稿を奨励したい.例えばパターンであれば,ワークショップにて共同レビューを実施し,それを受けた改善結果のxPLoP への投稿を奨励する.関連する過去の議論成果は次を参照されたい.http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/event.html
討論形式
ポジションペーパの発表,グループ討論,パターンのライターズ・シェファーディングワークショップなど
プログラム
10:00-12:00 パターン会議およびワークショップについて
本橋正成,鷲崎弘宜
13:00-13:30 モデル駆動における高信頼のデザインパターン適用支援に関する研究
志水理哉(早稲田大学)
13:30-14:00 パターンランゲージによる間主観性の形成
玉牧陽一(株式会社ジャムズ)
14:00-14:30 第 1 回プログラムのパターンランゲージ・アジア 会議(AsianPLoP 2010)開催報告と展望
鷲崎弘宜(早稲田大学)
14:30-15:00 休憩
15:00-15:30 AI プログラミングを通して参加する教育向けゲームシステムに適したソフトウェアパターン
坂本 一憲(早稲田大学)
15:30-16:00 外と内からの2つの言語としてのパターンランゲージ
羽生田栄一(豆蔵)
16:00-16:30 パタンランゲージと合意形成
本橋正成
16:30-17:00 クロージングと報告
本橋正成,鷲崎弘宜